民法大改正資料3 (新) 不正な条件成就 民法の一部を改正する法律案第130条2項 解説

平成27年3月31日に「民法の一部を改正する法律案」が衆議院に提出され、現在審議中です。まだ、成立していませんが、以下の内容は、判例を条文化するものですから、国家試験で出題される可能性がありますので、必ず、チェックして下さい。【平成27年6月9日記述】

◆ 新設条文 不正な条件成就
130条2項 条件が成就することによって利益を受ける当事者が不正にその条件を成就させたときは、相手方は、その条件が成就しなかったものとみなすことができる。

【コメント1】
現行の民法130条は、以下のとおりであり、内容を変えずに1項とし、2項を新設することになります。
民法130条 条件が成就することによって不利益を受ける当事者が故意にその条件の成就を妨げたときは、相手方は、その条件が成就したものとみなすことができる。
              ↓

民法130条
1項 条件が成就することによって不利益を受ける当事者が故意にその条件の成就を妨げたときは、相手方は、その条件が成就したものとみなすことができる。

2項 条件が成就することによって利益を受ける当事者が不正にその条件を成就させたときは、相手方は、その条件が成就しなかったものとみなすことができる。

【コメント2】
 1項は、故意に条件を成就しないように妨害した場合についての規定ですが、反対に、不正に条件を成就させた場合の規定はなかったので、今回の改正で、2項を新設し不正に条件を成就させた場合を定めることにしました。2項は、最判平成6年5月31日の判例を条文にするものです。

例⇒たとえば、Aが試験に合格したら、Bは、自己所有の甲建物を贈与しようという条件付きの贈与契約をした場合、Aが、わいろを贈って合格したという場合、Bは、合格しなかったとみなし、贈与する必要はないことになります。
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Author:氷見敏明
FC2ブログへようこそ! こんにちは、氷見(ひみ)です。私は、宅建指導歴20年、不動産会社、金融機関、専門学校、大学、財団法人、社団法人、クレアールアカデミー、住宅新報社等で老若男女を問わず、延べ1万人以上指導してまいりました。また、他の国家試験の民法の論文指導・解説等をおこない、その過程で多くの方々から質問を受け、受験生の疑問はどこかを熟知し、分かりやすい解説とは何かを追及しております。

主な著作物・『楽学宅建 基本書 』『楽学宅建 一問一答 ○×問題』『楽学マンション管理士(共著)』『マンガはじめてマンション管理士・管理業務主任者(共著)』『まんが はじめて行政書士会社法』『まんが はじめて行政書士記述対策(共著)』『ユーキャンのマンション管理士これだけ一問一答集(共著)』『ユーキャンの管理業務主任者これだけ一問一答集(共著)』『マンション管理士再現問題集(共著)』『管理業務主任者再現問題集(共著)』その他雑誌等に記載多数。

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